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自由曲

【吹奏楽名曲紹介】 第六の幸福をもたらす宿 (マルコム・アーノルド)

日本の吹奏楽業界の中でもっともヒットしたアレンジ作品の一つで、作曲家としてのアーノルドは知らないけどこの作品は知っているという人も多いかと思います。 1996年に全国大会に登場して以来、演奏されない年はないと言って良いほどの演奏頻度を誇る名作です。近年は天野正道先生なども編曲を手がけていますが、やはり瀬尾宗利先生の編曲が有名です。 演奏難易度はカットやアレンジにもよりますが、中高生も演奏できる難易 […]

【吹奏楽名曲紹介】 吹奏楽のための「天使ミカエルの嘆き」 (藤田玄播)

1978年のヤマハ吹奏楽団の委嘱作品で根強いファンのいる名作です。天使ミカエルは大天使とも呼ばれる天使の中でもっとも偉い存在で、黙示録で出てくる審判の日で終末のラッパを鳴らし、悪魔と戦うことで有名です。 この作品の中でも戦いを描写している雰囲気やラッパが効果的に使われている場面があり、宗教的な着想を持つことが伺われます。 作曲者の藤田玄播先生は、2003年に洗礼をうけ、「ミカエル藤田玄播」となった […]

【吹奏楽名曲紹介】 アダージョ スウォヴィアンスキェ (天野正道)

グラールウィンドオーケストラ・東京正人吹奏楽団・茨城県立日立第一高等学校吹奏楽部・三重県立名張桔梗ヶ丘高等学校吹奏楽部による2009年の共同委嘱作品です。 60小節で9分!の「スラブ風アダージョ」 指定テンポが四分音符=28という一般的にはあまり見かけない速度が示しており、”Molto Adagio”と表記されています。これにより、わずか60小節しかないものの10分弱の長さ […]

【吹奏楽名曲紹介】 エスティロ デ エスパーニャ ポル ケ? (天野正道)

グラールウィンドオーケストラ・リヴィエール吹奏楽団・栃木県立宇都宮南高等学校吹奏楽部・三重県立上野高等学校吹奏楽部による2008年の共同委嘱作品です。天野先生の交響曲第1番「グラール」の第二楽章にも当たります。 「なんでスペイン風なんだ?」 という意味のこの題名は委嘱の際に、秋田出身の天野先生の先輩にあたる佐川さんからの「スペイン風の曲を書くように」というオーダーに対して、なかなか思ったように作曲 […]

【吹奏楽名曲紹介】幻影〜ファントム ドゥ ラムール〜 (天野正道)

グラールウィンドオーケストラによる2007年の委嘱作品で、ソナタ形式を用いて書かれており、天野先生の交響曲第1番「グラール」の一楽章としても知られています。 天野先生によれば、「最近の吹奏楽作品には、標題音楽、描写音楽が多くなっています。このこと自体は決して悪いことではありませんが、その作品が何かを描写していないと音楽表現ができないというケースが多くなっているような気がします。」と警笛を鳴らした上 […]

【吹奏楽名曲紹介】翠風の光 (長生 淳)

ヤマハ吹奏楽団委嘱による長生先生の「四季連禱」四部作の第三作で、夏をイメージした2002年の作品です。作品群の中で唯一、四楽章構成となっています。 作曲者によると、「夏、それも五月から定期演奏会の頃にかけての、陽の光が一際輝き、緑が映え、爽やかな風が心地よい季節を思い浮かべつつ作曲しました」とのことです。 一方で、「といっても、全四楽章からなるこの曲の終楽章だけが、そう言った『夏』を描いたもので、 […]

【吹奏楽名曲紹介】マゼランの未知なる大陸への挑戦 (樽屋雅徳)

近年、コンクールその作品が多く演奏される樽屋先生の代表作のロングセラーです。「マードックの〜」と並んで人気の高い作品です。 大航海時代、世界一周の途中で命を落としてしまったマゼランの魂がそのまま旅を続けていたら……という歴史の「if」をテーマにした、ドラマティックでエンターテイメント性に優れた映画音楽のサウンドトラックのような作品です。 もっとも、歴史を深く読み解くと、大航海時代の西洋の艦隊とりわ […]

【吹奏楽名曲紹介】フェスティバル・バリエーション (C.T.スミス)

「フェスバリ」ざっくり解説 かつての吹奏楽愛好家の憧れであり、現在も絶大な人気を誇るスミスによる超難曲です。冒頭のホルンのユニゾンに代表される高難度のパッセージが散りばめられ、どのパートをとっても難易度が高い名曲です。 「華麗なる舞曲」、「ルイブル」でおなじみの作曲家による「ホルンへの嫌がれせ」との逸話のある曲です。ワシントン空軍バンドの委嘱で初演は1982年ですが、スミスの学生時代のライバルがホ […]

【吹奏楽名曲紹介】アッフェローチェ (高 昌帥)

「アッフェローチェ」ざっくり解説 春日部共栄高等学校による2014年の委嘱作品で、高先生のマインドスケープと対をなす形の、もっともっと知られてほしい素敵な作品です。 愛情深くという意味の音楽用語、「Affettuoso」と、荒々しくという意味の「feroce」をつなげた造語をタイトルとしており、優しく美しい愛の溢れる旋律と激しい情愛を感じさせる躍動感がヤミツキになる一曲です。 「作曲者の新たな側面 […]

【吹奏楽名曲紹介】追憶 Dreamfragment (江原大介)

「追憶」ざっくり解説 吹奏楽の世界というのは、「全国大会で金賞を取らないと見向きもされない」という悲しい風潮が少なからず存在します。この曲も埋もれてしまっていますが、大変旋律が美しいオススメの一曲です。 2011年にグラールウィンドオーケストラの移植によって発表された作品です。大変美しい主題が急緩急という構成で奏でられる、演奏効果も非常に高い作品で、どのパートにも仕事がある、大変オススメの作品です […]