【吹奏楽名曲紹介】アッフェローチェ (高 昌帥)

「アッフェローチェ」ざっくり解説

春日部共栄高等学校による2014年の委嘱作品で、高先生のマインドスケープと対をなす形の、もっともっと知られてほしい素敵な作品です。

愛情深くという意味の音楽用語、「Affettuoso」と、荒々しくという意味の「feroce」をつなげた造語をタイトルとしており、優しく美しい愛の溢れる旋律と激しい情愛を感じさせる躍動感がヤミツキになる一曲です。

「作曲者の新たな側面を見れる素敵な作品」

「アッフェローチェ」は高先生らしく、「マインドスケープ」に代表されるような構成の作品となっておりますが、両者の間には微妙な違いを感じることがあります。

まあ、これはあくまで個人的なイメージの話ですけど心象風景と評されたマインドスケープは主観的な側面が多く、アッフェローチェの場合は俯瞰というか相手を思いやる心っぽいものを感じます。

演奏していても、マインドスケープの時には感じなかったアンサンブルや掛け合いなどが強く印象に残る作品でした。言葉ではうまく表せませんが長く愛し、演奏し続けていきたい名曲です。