【合奏のヒント】〜基礎合奏編〜準備から始めよう

吹奏楽の合奏のなかで必要不可欠な存在と言われる「基礎合奏」ですが、実態はバンドや学校によって様々なバリエーションがあります。ここでは、吹奏楽部の顧問になってしまったけど何から始めれば良いかわからない人にもなんとなくその大切さと始め方がわかるように解説していきます。

バンド全員が使う楽譜を決める

大抵の学校には吹奏楽用の教本が置いてあります。様々なおすすめや意見がありますが、基本的には何を使っているから良い、悪いということはありません。とりあえず、全員が基礎合奏で演奏する音楽の「仕組み」と「狙い」を理解することが重要です。

こういった教本はパートごとの冊子あるいは教本があり、楽器の取り扱いや運指表、個人の基礎練習のやり方などが乗っており、それぞれのメニューが基礎合奏で使えるようになっておりますので、全員が一冊バイブルとして持っていても良いでしょう。

基礎合奏に必要なのは、こういった楽譜の他に「ハーモニーディレクター」通称「ハモデ」と「メトロノーム」です。「ハモデ」は効果ですが、吹奏楽部がある学校には基本的に手配されていることが多い印象があります。

まずはセッティング

ハーモニーディレクターとスピーカーをつなぎ、大きな音が出るようにします。バンドの方は好きな配置、といっても吹奏楽の一般的な配置はある程度決まっていますが、指揮台を囲むように扇型に配置します。直管楽器は後ろに一列になることが多いですね。

打楽器の配置は合奏する場所にもよりますが、トランペットやトロンボーン群の後ろ、あるいは指揮者から見て左側に配置することが一般的です。

打楽器を基礎合奏に参加させるかについては議論の余地がありますが、バンドがテンポの拠り所にするのは打楽器の奏者なので、参加させるのも悪くないでしょう。

音を出す前に

さて、基礎合奏の準備はこんなところで良いのですが、楽器の演奏というのは予想よりも身体に負荷がかかります。学校バンドでは呼吸法やストレッチなど取り組まれていることと思います。大人のアマチュアでも準備運動として「演奏する身体」にしておくのが重要です。

身体の準備が整ったら、楽器の準備です。しっかりとチューニングをしておきましょう。時間や予算があるのであれば、ハーモニーディレクターで一人一人チューニングをするのも良いですね。