【吹奏楽名曲紹介】翠風の光 (長生 淳)
ヤマハ吹奏楽団委嘱による長生先生の「四季連禱」四部作の第三作で、夏をイメージした2002年の作品です。作品群の中で唯一、四楽章構成となっています。 作曲者によると、「夏、それも五月から定期演奏会の頃にかけての、陽の光が一際輝き、緑が映え、爽やかな風が心地よい季節を思い浮かべつつ作曲しました」とのことです。 一方で、「といっても、全四楽章からなるこの曲の終楽章だけが、そう言った『夏』を描いたもので、 […]
ヤマハ吹奏楽団委嘱による長生先生の「四季連禱」四部作の第三作で、夏をイメージした2002年の作品です。作品群の中で唯一、四楽章構成となっています。 作曲者によると、「夏、それも五月から定期演奏会の頃にかけての、陽の光が一際輝き、緑が映え、爽やかな風が心地よい季節を思い浮かべつつ作曲しました」とのことです。 一方で、「といっても、全四楽章からなるこの曲の終楽章だけが、そう言った『夏』を描いたもので、 […]
数多くの作曲家が魅了されてきた「パガニーニの主題」を長生先生が現代吹奏楽で紡ぐ、個人的に大好きな作品です。 元々は、サックスの須川さんのために書かれた、ピアノとアルトサクソフォーン2本による「パガニーニ・ロスト」という作品であり、それを東京佼成ウィンドオーケストラのために編曲されたのがこの作品です。 東京佼成仕様ということで、各パート一人ずつでも演奏できるように、それぞれのパートがなるべく等しく活 […]
「紺碧の波濤」ざっくり解説 長生先生の「紺碧の波濤」は2011年の幕張総合の演奏でよく知られるようになりましたが、意外にも2005年に創価グロリア吹奏楽団に委嘱されて作曲された比較的歴史のある曲です。 「悲劇の英雄」をテーマとして与えられた作品で、西洋音楽の現代的な響きに彩られながらも、和風な雰囲気を感じさせる、独特な世界観を持った曲で、長生先生版のジャポニスムとも言えるでしょう。 かなり難易度が […]
「楓葉の舞」 ざっくり解説 四季連禱の最後の作品 この曲はヤマハ吹奏楽団が委嘱した長生先生の「四季連禱」という四つの作品群の中の最後を飾る、「秋」そして「別れ」をテーマにした作品です。2016年に同団体が交響曲第3番〈四季連禱〉として長生先生に作品を依頼したこともあり、今後リバイバルが期待される作品です。 四部作の最後を飾る作品として、「別れ」を一つのテーマとしたこの曲は2003年にヤマハ吹奏楽団 […]
「トリトン」ざっくり解説 「海をテーマにした名作」 「トリトン」は、東邦音楽大学の学園創立70周年を記念して長生先生が作曲した吹奏楽作品で、最近では「〜デュアリティ」・「〜エムファシス」がコンクールでもよく演奏されるようになりました。 全曲版は三楽章構成になっていて、1楽章では「若者が旅立つ社会の荒波」を、2楽章は「母なる海を思わせる学園の安らぎ」を、3楽章では「社会に出て行く若者への応援歌」を表 […]