「東日本大震災で傷ついた日本へのスパークからの贈り物」
2011年3月11日に発生し大きな被害をもたらした東日本大震災の復興支援のためスパークがブラスバンド曲「カンティーナ」を吹奏楽用の編成に改訂・改題したもので、「日出ずる国」日本のために捧げられた作品です。
震災の年から今なお、3月11日や節目の年などでも盛んに演奏され、また、楽譜の収益は災害義援金として日本赤十字社に寄付されています。
ちなみに、原曲の「カンティーナ」はノルウェーの国際ブラス・フェスティヴァルのために描かれ、大会会場となるシェーエンゆかりの劇作家イプセン生誕の地であり、代表作である「カティリナ」から触発された作品です。
震災を直接的にテーマとして暑かった曲ではありませんが、美しくも力強い壮大な世界観を持つ厳かな作品です。
演奏のポイント
バンドの基礎能力が試される、かなりシビアなサウンド作り、ソルフェージュが求められる作品です。スパーク独特のオーケストレーション特に、ホルンとサックスのユニゾンや、重厚なベースラインがキモになりそうです。
オーケストレーションが非常に鳴りやすく、使われる音価も長いものが多く、サウンドがすぐに飽和してしまいがちなので、「ここぞ」のフォルテッシモが生きてこない恐れがあります。かなり感動的で、カタルシスとして演奏したく鳴りますがしっかりと自制した表現が求められる作品でもあります。
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