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2019年

【吹奏楽名曲紹介】幻影〜ファントム ドゥ ラムール〜 (天野正道)

グラールウィンドオーケストラによる2007年の委嘱作品で、ソナタ形式を用いて書かれており、天野先生の交響曲第1番「グラール」の一楽章としても知られています。 天野先生によれば、「最近の吹奏楽作品には、標題音楽、描写音楽が多くなっています。このこと自体は決して悪いことではありませんが、その作品が何かを描写していないと音楽表現ができないというケースが多くなっているような気がします。」と警笛を鳴らした上 […]

【合奏のヒント】 〜基礎合奏編〜 バランス練習

全体でのチューニングが終わったら、バランス練習に取り組んでみましょう。 バランスって何? バランス練習はいわゆる、バンドのサウンド作りにあたるものです。昔ながらの吹奏楽ではピラミッド型、ポップスではスクエア型など色々な考え方がありますが、バンドとして基準となるサウンドのことを指すとざっくり考えてください。 この時に、低音域Aグループ、中低音域Bグループ、高音域Cグループ、超高音域Dグループというよ […]

【合奏のヒント】〜基礎合奏編〜 チューニング

チューニングって何? そもそも論なところもありますが、チューニングって何でしょうか?様々な方法論が蔓延する吹奏楽業界だからこそ、しっかりと考えて行きたいですね。ここでは基礎合奏の前の段階でのチューニングについて少し解説します。 まず、チューニングとは俗に言う音程合わせです。吹奏楽ではB♭でチューニングを行うことが一般的です。基準となる音と音程を固定することで、全員の持つ基準ピッチを共有するとともに […]

【合奏のヒント】〜基礎合奏編〜準備から始めよう

吹奏楽の合奏のなかで必要不可欠な存在と言われる「基礎合奏」ですが、実態はバンドや学校によって様々なバリエーションがあります。ここでは、吹奏楽部の顧問になってしまったけど何から始めれば良いかわからない人にもなんとなくその大切さと始め方がわかるように解説していきます。 バンド全員が使う楽譜を決める 大抵の学校には吹奏楽用の教本が置いてあります。様々なおすすめや意見がありますが、基本的には何を使っている […]

【吹奏楽名曲紹介】 陽はまた昇る (P.スパーク)

「東日本大震災で傷ついた日本へのスパークからの贈り物」 2011年3月11日に発生し大きな被害をもたらした東日本大震災の復興支援のためスパークがブラスバンド曲「カンティーナ」を吹奏楽用の編成に改訂・改題したもので、「日出ずる国」日本のために捧げられた作品です。 震災の年から今なお、3月11日や節目の年などでも盛んに演奏され、また、楽譜の収益は災害義援金として日本赤十字社に寄付されています。 ちなみ […]

【吹奏楽名曲紹介】翠風の光 (長生 淳)

ヤマハ吹奏楽団委嘱による長生先生の「四季連禱」四部作の第三作で、夏をイメージした2002年の作品です。作品群の中で唯一、四楽章構成となっています。 作曲者によると、「夏、それも五月から定期演奏会の頃にかけての、陽の光が一際輝き、緑が映え、爽やかな風が心地よい季節を思い浮かべつつ作曲しました」とのことです。 一方で、「といっても、全四楽章からなるこの曲の終楽章だけが、そう言った『夏』を描いたもので、 […]

【吹奏楽名曲紹介】ディスコ・キッド (東海林 修)

時代を超えて愛さえる吹奏楽ポップスの定番 1977年全日本吹奏楽コンクール課題曲ではあるものの、そんなことは関係なく時代を超えて愛される吹奏楽ポップスの定番曲です。1970年代から出てくるようになったポップス系課題曲の最盛期の一曲です。というか唯一無二の「ポップス課題曲」と表現する人もいます。 どうやら、77年の課題曲の公募には入選作がなく、急きょ委嘱されて書いた曲のようですが、編成を変えたり、ア […]

【吹奏楽名曲紹介】詩のない歌 (R.ルディン)

「うるさくない吹奏楽の傑作」 1997年に発表されたこの曲は、メロディーの美しさが人気のゆったりした作品です。日本では「佐渡&シエナ」の「ブラスの祭典3」で国内初録音され、一躍人気となった曲です。 隠れた名作曲家ルディン ルディンは決して吹奏楽作曲家というわけではなく、ドイツのどちらかと言えば芸術音楽全般を扱っており、室内楽作品も数多く書いています。多くの楽譜が自家出版ということもあってか、この曲 […]

【吹奏楽名曲紹介】マゼランの未知なる大陸への挑戦 (樽屋雅徳)

近年、コンクールその作品が多く演奏される樽屋先生の代表作のロングセラーです。「マードックの〜」と並んで人気の高い作品です。 大航海時代、世界一周の途中で命を落としてしまったマゼランの魂がそのまま旅を続けていたら……という歴史の「if」をテーマにした、ドラマティックでエンターテイメント性に優れた映画音楽のサウンドトラックのような作品です。 もっとも、歴史を深く読み解くと、大航海時代の西洋の艦隊とりわ […]

【吹奏楽名曲紹介】フェスティバル・バリエーション (C.T.スミス)

「フェスバリ」ざっくり解説 かつての吹奏楽愛好家の憧れであり、現在も絶大な人気を誇るスミスによる超難曲です。冒頭のホルンのユニゾンに代表される高難度のパッセージが散りばめられ、どのパートをとっても難易度が高い名曲です。 「華麗なる舞曲」、「ルイブル」でおなじみの作曲家による「ホルンへの嫌がれせ」との逸話のある曲です。ワシントン空軍バンドの委嘱で初演は1982年ですが、スミスの学生時代のライバルがホ […]